本のソムリエ

おすすめ本を紹介します

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『職業としての地下アイドル』 姫野たま

職業としての地下アイドル (朝日新書) 作者:姫乃たま 発売日: 2017/09/13 メディア: 新書 地下アイドル歴10年のキャリアをもち、2019年に卒業した姫野たまによる地下アイドル論。地下アイドルとは、テレビ出演ではなく、小規模なライブ・ハウスでの公…

『マリア・シャラポワ自伝』 マリア・シャラポワ

マリア・シャラポワ自伝 作者:シャラポワ,マリア 発売日: 2018/06/29 メディア: 単行本 おすすめ度:★★★ (3つ星が最高点) ウィンブルドンで優勝実績をもつ女子テニス選手マリア・シャラポアの自伝。 テニスに関心がない人でも、彼女のジェットコースター…

『エベレストには登らない』 角幡唯介

エベレストには登らない 作者:唯介, 角幡 発売日: 2019/12/04 メディア: 単行本 おすすめ度: ★★ (3つ星が最高点) 角幡唯介は、これまでに『空白の5マイル』『漂流』など優れた冒険ノンフィクションを手掛けている。 本書は、アウトドア月刊誌『Bepal』に…

『淳子のてっぺん』唯川恵

淳子のてっぺん (幻冬舎文庫) 作者:唯川 恵 発売日: 2019/08/06 メディア: 文庫 おすすめ度: ★ (3つ星が最高点) 女性として世界初のエベレスト登頂を果たした田部井淳子をモデルとした物語。 小学生時代に、同級生の勇太たちと那須岳に登った体験から物語…

『小沢健二の帰還』 宇野維正

小沢健二の帰還 作者:宇野 維正 発売日: 2017/11/29 メディア: 単行本 おすすめ度: ★ (3つ星が最高点) 本書は、ミュージシャン小沢健二の空白の19年の謎を追求したものだ。 小沢健二は、1990年頃に一世を風靡した渋谷系(渋谷のライブハウスを中心…

『アイドル、やめました AKB48のセカンドキャリア』 大木亜希子

アイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリア 作者:大木 亜希子 発売日: 2019/05/23 メディア: 単行本 おすすめ度: ★ (3つ星が最高点) 「卒業してしまったアイドルたちは、今、どうしているんだろう」誰もがときに頭に浮かぶ疑問だ。週刊誌でも「あの…

『狼の怨歌』平井和正

狼の怨歌【レクイエム】〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA) 作者:平井 和正 発売日: 2018/01/10 メディア: 文庫 おすすめ度: ★★★ (3つ星が最高点) 『狼の紋章』に続く2作目。 前作で死亡したと思われていた大神が生きていた。大神は、不老不死の研究に勤しむマッ…

『狼の紋章』平井和正

狼の紋章【エンブレム】〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA) 作者:平井 和正 発売日: 2018/01/10 メディア: 文庫 おすすめ度: ★★ (3つ星が最高点) 夜の帰り道、美人教師が暴漢に襲われたが、突如、素性の知れぬ男が現れ彼女を救いだす。 翌日、彼女が勤める私立中…

『福翁自伝』 福沢諭吉

現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書) 作者:福澤 諭吉 発売日: 2011/07/07 メディア: 新書 おすすめ度: ★★ (3つ星が最高点) 『学問のすすめ』などを著し、慶応義塾大学を創設した福沢諭吉による自伝。 幼少期から時系列順に語られているが、下級武士の元に生ま…

『落日の門 連城三紀彦傑作集2』連城三紀彦

落日の門 (連城三紀彦傑作集2) (創元推理文庫) 作者:連城 三紀彦 発売日: 2018/12/12 メディア: 文庫 おすすめ度: ★★ (3つ星が最高点) 連城三紀彦の膨大な短編から選りすぐった傑作集の第2集。 本書の白眉は『落日の日』として収められた5編。発表当時…

『湖の男』アーナルデュル・インドリダソン

湖の男 (創元推理文庫) 作者:アーナルデュル・インドリダソン 発売日: 2020/03/19 メディア: 文庫 おすすめ度: ★★ (3つ星が最高点) アイスランド・レイキャヴィク警察の犯罪捜査官エーレンデュルを主人公とする警察小説の4作目。 干上がった湖底から数十…

『ロックで生活する方法』 忌野清志郎

ロックで独立する方法 (新潮文庫) 作者:清志郎, 忌野 発売日: 2019/03/28 メディア: 文庫 おすすめ度: ★ (3つ星が最高点) 日本の偉大なるロックバンドであるRCサクセションの忌野清志郎のインタビュー集。 編集者によるあとがきによると、本書の元となっ…

『すべての医療は「不確実」である』 康永秀生

おすすめ度: ★ (3つ星が最高点) 「これを食べればがんが治る」とか「これを飲めば痩せられる」などのエセ医療や健康食品の世間をにぎわすことが後を絶たない。 本書は臨床疫学の専門である著者が「すべての医療は『不確実』である」との立場から、医学の…

『本を売る技術』矢部潤子

おすすめ度: ★ (3つ星が最高点) 『本の雑誌』の杉江由次氏が、36年間、売り場で勤務した矢部潤子氏から、売れる書店を作るための極意をつぶさに聴き取ったインタビュー集。矢部氏は芳林堂書店、パルコブックセンター、リブロ池袋本店など時代をけん引し…